星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 at世田谷文学館

CategoryArt & Design(美術館 ,etc.)
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クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店 に行ってきました。
今回、初期の頃からの大幅な棚卸しの展覧会となりましたのでRと行ってきました。


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2014年1月25日(土)~3月30日(日)
[会場] 世田谷文学館2階展示室


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チケットに星形の穴があいています。


クラフト・エヴィング商會は吉田浩美さんと吉田篤弘さんによるユニット名です。
著作の執筆と、装幀を中心とした制作を行なわれています。

「二兎を追う」ことをしつづけてきたと挨拶文にもあるとおり、ずっと興味の向く方向に制作を続けて来たユニットであるのがよくわかる展覧会でした。



〜ここから今回のネタばれが含まれますので、ご注意下さい〜
〜展覧会にこれから行くという方は読むのは後の方がいいと思われます〜



展覧会は文字通り棚卸し風景のようで、もしくは倉庫のようと表現すればいような展示で始まりました。
著作の中に出てくるあの作品やこの作品が、箱の中に陳列されています。
入場券の星型の行方もわかったりします。
そして、英国の路地にでも迷い込んだような妖しい街角に突如出現して、その中にクラフト・エヴィング商會さんの実店舗の扉が現れたり、作業場が現れたりします。
まさに遊び心満載という感じでした。
装丁した本の展示や、今後の試みとしての音による小説や音楽も展覧会の最後にありました。


そして、読者の方にはおなじみの号外、月下密造通信の"moon shainer"が発行されていました。
今回の形式は壁新聞。新聞と同じサイズの大判です。
Rの分と二部、手元にあったので、そのうち一部はこの展覧会をいち早く教えてくれた京都の友人にありがとうのお礼と雰囲気のお裾分けのつもりで郵送しました。
帰宅後、それを読んで余韻を愉しめる形となりました。

最初の一冊目 「どこかにいってしまったものたち(1997 年 筑摩書房)」を勤めていたデザイン制作会社の重鎮のアートディレクターさんにお借りしてから早10年以上読んできて、その著作の中では、愛しいと思うものやこうであったら面白いなと思うもので形作られていますが、そこには、制作の謎やエッセンスのようなものも満ちあふれています。
今回のクラフト・エヴィング商會の展覧会は、思いつきをすぐ形にしてとりあえず作ってみる。それこそ壁新聞を作ってみようと思いつくようなスタンスで愉しみながらやられているのだと実感できる展覧会でした。

それにしても、娘さんの音さんの話しにしても、クラフト・エヴィング商會の三代目のお話にしても「ホントのようなウウソのお話」にまんまと乗っかってしまっています。

しかし、あのアーティストで銀河通信社の小林健二さんがクラフト・エヴィング商會さんの制作に使用する液体を提供していたり、少しお勤めしたNPOのサロンにいらっしゃった元某雑誌の編集長で書家で映画評論家をやられている方が、クラフト・エヴィング商會さんの「それからはスープのことばかり考えて暮らした(2006 年 暮しの手帖社)」の題字を書かれていたりします。
世界は広いようで狭いというのは「ウソのようでホントの話」ではないかなとつくづく思います。



今回の展覧会の図録的な一冊も発売されています。




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世田谷文学館では、コレクション展(所蔵品展)では「旅についての断章」展が行なわれていました。
クラフト・エヴィング商會展覧会と連動してるように思われたこちらも面白かったです。


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建物の前に鯉のいる池があり展示を見た後にもゆったりとできます。


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蘆花恒春園という庭園と隣り合っています。
落ち着いた場所でした。



星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会
2014年1月25日(土)~3月30日(日)


[会場] 世田谷文学館2階展示室
[休館日] 月曜日
[料金]
一般=700(560)円
高校・大学生=500(400)円
65歳以上、障害者手帳をお持ちの方=350(280)円
小・中学生=250(200)円
※( )内は20名以上の団体料金
※「せたがやアーツカード」割引あり



世田谷文学館

利用案内
所在地 〒157-0062
東京都世田谷区南烏山1-10-10
連絡先
[電話]
03-5374-9111
[ファックス]
03-5374-9120

開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の時はその翌日) 年末年始(12月29日~1月3日)

※ただし展示替の期間中は、企画展とコレクション展の両方を休止する場合があります
※館内整備のため休館をする場合があります。詳しくはトップページの休館情報欄をご確認ください


交通案内

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