多摩湖や村山貯水池周辺を歩く。
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多摩湖や村山貯水池を散策してきました。
蔵出し日記です。

到着したのは夕日が映える夕方頃。
多摩湖に沈んでいく夕日がとても綺麗でした
その前後の探訪をつらつらと書かせていただきます。

JR中央線武蔵小金井駅が起点だったので国分寺駅で西武鉄道多摩湖線に乗り換えます。
国分寺駅から15分ほどで緑豊かな「武蔵大和駅」に着きました。
電車が行き交う様子がいいです。
都立狭山公園を散策していこうと『多摩湖駅』の1つ前で下車しました。

多摩湖と都立狭山公園は狭山丘陵に位置していて、なだらかな山の中を歩いていくようです。野鳥の鳴く声も聞こえます。
途中、地面から『呼吸根(気根)』が生えているのを見かけました。
湿地や水辺の近くで硬い泥に根を伸ばせなかったり地中の酸素が少ない時は『根』が地上に出てきます。
むかし父と行った府立大学植物園でそんな説明をみました。
あれから『呼吸根(気根)』を見かけた時は確かに湿地や水辺の近くでした。
それにしても、何度見ても不思議な光景です。

『宅部池(やけべいけ)』別名『たっちゃん池』です。
近隣の湧水や多摩湖からの流水でできた池です。池の周囲の遊歩道を歩きました。

白い花が咲く大きな樹が見えてきました。
この見えてる部分だけではなく、柵の向こう側の下を覗き込むとまだ枝や花がこのように広がって居ました。
↓

何の木だろうと近寄っても種類はわかりませんでしたが、とても綺麗です。

石を積み上げたとても大きな造形物。
水路でしょうか。何だろう。

多摩湖まではあの階段を昇るようです。

アスレチック?
ではなくてジグザクと昇って行く階段です。

多摩湖!!
凪いだ湖面に映る夕日。

悠久の時間を感じさせる風景です。
この近くに住んだら毎日この風景を見られるのか。
そしてトトロの森をさんぽできたり西武遊園地の花火も見れたりするんだ。
温泉もあるし。
そんなことをRと話して居ました。

取水塔と水門。絵になる風景です。
湖面近くには降りられないそうです。
同行者Rがかなり悔しがっていました。

そしてこの多摩湖は『東京都水道局 村山貯水池管理所』の管轄になります。
東京都の主要な水瓶のひとつです。

途中に見かける建造物もレトロチックでよいです。
ジブリ映画を思い出していました。
宮崎駿さんが多摩湖に近い所沢市に自宅アトリエを構えられているようです。
スタジオジブリは小金井市にありました。
よくアイビーの蔦の絡まるスタジオを憧憬をこめて前を自転車で通っていました。

門の列柱もクラシックな雰囲気です。
多摩湖の周辺には彫刻があちこちにありました。

『水の精像/西尾康之 作』
躍動感のある水の勢いやうねりを表現した彫刻。

狭山公園の南側の道路沿いにあった二人の人物の重なる胸の部分に穴が空いた彫刻。
オシップ・ザッキン氏の『ゴッホ兄弟』を彷彿とさせます。
森脇真末味さんの『BlueMoon』で知った作品です。

このまま多摩湖の南側の湖水通りを多摩湖を二分する橋まで散策して行きました。

歩いてる内に一気に暮れて行きました。
家の脇でライトを灯して家族でプール遊びをしていたり、途中フィールドアスレチックに面した場所があったりしました。

途中『貯水池 鳥山』さんというお店がありました。いい雰囲気です。
「疲れてない? 食事して行く?」というRに「いま寄ると、気が緩んで動けなくなりそうだからやめとく(笑)」と伝えました。
とりあえず多摩モノレールの『上北台駅』か、西武山口線の『西武球場前駅』まで行こう。


/ GoogleMapより
ここから先は、右手が多摩湖を囲む深い森。左手は東大和市立狭山緑地の深い森。
真っ暗な区間が少しだけ続きます。
暗闇の中を水辺と自分を区切る木々の間でガサガサと何かが行く音をがしました。
沖縄の久米島の時(夜の不思議なこと|沖縄久米島旅行記〈28〉)と同じです。
単に動物や鳥がいただけだと思うのですが暗闇で鋭敏になってる自分に気づきました。
途中、廃線になった線路か高速道路のようなものが縦横無尽に交差してたり(自転車道?)不思議に素敵な空間もありました。
さらに歩きます。『西武球場前駅』を目指して北上していくことにしました。

灯りに照らされた階段を行く際。
Rが「十年後も夜に、こんな感じの階段を一緒に歩いてそうな気がする」と呟きました。
わたしも「以前にもこんな夜、こんな階段をRと歩いたことがある気がする」と思って居たのでびっくりしました。
思えばこんな夜の道行きを何度も過ごしてきたけど、それはいつも楽しいのです。

あちらに明るい照明が連なってあります。

左手に西武遊園地の観覧車もあります。
さきほど、夕日を見た場所あたりだろうかと思ってました。

西武山口線の『西武球場前駅』に到着しました。
これで『多摩湖駅』まで行って、行きと同じ道行きで家方面に戻ることにしました。

西武ライオンズの面々がパネルになっていました。
写真など撮っていたら、もうすぐ発車時間。
慌てて走って滑り込みセーフ。

愛称『レオライナー』と呼ばれるこちらの電車。
車内は向かい合わせの旅使用の座席でした。
多摩湖の北側を湖沿いに走るので景色を期待していたら、窓の外は真っ暗。
もしかして地下を走ってる?

さて国分寺マルイまで戻ってきました。
アトリウム、スタイリッシュですね。

『塩の蔵』というお店。夕飯をいただきました。現在は閉店。残念です。
広々と広がる多摩湖を散策し、真っ暗闇にドキドキし、文明の明るさにホッとするそんな1日を過ごしました。
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多摩湖
〒207-0001 東京都東大和市多摩湖1丁目
TEL 0425-63-2111
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