武蔵野を中心に東京探訪日記 since 2006

武蔵小金井ー吉祥寺や旅先を探訪する日記です。

川原慶賀の植物図譜|埼玉近代美術館 

〈川原慶賀の植物図譜〉展を埼玉近代美術館で観てきました。
慶賀の展示とぐるっとパスと美術館の展示について書かせていただきます。

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ロシア科学アカデミー図書館所蔵の
植物画や長崎の出島の様子が描かれた展示でした。


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ぐるっとパスの入場券を使います。


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会期は、2017年04月8日(金)ー5月21日(日)です。
次の日曜までです。


前半は、川原慶賀が描いた長崎の港、船、出島、人々の風俗、人物画の展示から始まります。
男女の結納の詳しい手順なども一行程に一枚ずつ描かれていました。
鑑賞する絵画というより、何かを知る・学ぶための絵画でした。

慶賀についても、説明されていました。
出島の様子を描いていいのは「慶賀ただ一人」でした。
外国に、日本が間違って伝わらないように、同時に、必要以上の日本の情報を漏らさないための配慮ではないかと思いました。
当時の日本は鎖国中で、日本史の時間に習ったように、長崎の出島内でのみ貿易を許されていた時代ですから、厳重な取り締まりかたもうなづけます。

後半は、シーボルトに依頼を受けて、慶賀が描いた日本の草花です。
一つの花を幾度もの季節に分けて描いたり、断面を取り出して描いたり、種の様子も詳細に描かれています。
シーボルトは当初、外国の絵師も連れてきていたそうですが、慶賀の絵が良いということで、慶賀が担うことになったとのことです。

写真がなかった頃の、植物の形態を詳細に知る絵として、欧州のものも「ボタニカルアート」としてよく知られています。
イギリスの植物図譜を随分昔に、渋谷のBunkamuraギャラリーで観たことがあります。
植物図譜は以前より大好きでした。
その時の作品に比べると、慶賀の作品は、日本的な情緒というものが加味されているというか、とても瑞々しいという印象を受けました。

とても綺麗で資料・博物的な価値だけではなく、美術作品と言って申し分ない作品群でした。

行って良かったです。
入館前にルーペも借りることができます。
今週末までですが、植物を観るのが、好きな方などは特にじっくりと観に行かれるのをお薦めします。
素晴らしい川原慶賀の植物図譜でした。


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企画展示を出たところで、慶賀の絵を見て、色をつけてみようという紙と色鉛筆が用意されていました。
ちょっと紙が硬くて、塗るのに力が入りますが、楽しいですね。


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MOMASコレクションの第1期も同時に開催されていました。
こちらも観るつもりが、時間切れとなりました。


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埼玉県立近代美術館についてです。
訪問するのは、2度目です。
以前の来訪日記はこちらです→PSYRADIOX 澁澤龍彦幻想美術館@埼玉県立美術館
小林健二さんのPSYRADIOX を観にいきました。

緑の多い公園の中にある美術館です。
最寄駅の北浦和駅からも5分ほどの場所にあります。


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館内には、椅子の展示が多数並んでいます。


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吹き抜けの部分にも彫刻。


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屋外にも彫刻庭園があります。


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夕暮れ時、野外彫刻を観ながら公園を歩くのも楽しいです。


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帰り際、噴水は終わっていました。
行きしなに見ていけば良かったと、これだけ後悔です。

Category : Art & Design(展覧会の鑑賞やあれこれ)
Diary:



埼玉県立近代美術館
THE MUSEUM OF MODERN ART,SAITAMA
〒330-0061
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1
Tel 048-824-0111
Fax 048-824-0119

サイト

開館時間:10:00~17:30
展示室への入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(祝日または県民の日の場合は開館)
入館料: 無料
観覧料: 常設展 一般200円(120円)、大高生100円(60円)

埼玉県立美術館 建物

  
フローラ逍遥 澁澤龍彦


シーボルトの眼―出島絵師 川原慶賀


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